2015年

3月

31日

桜 sakura

きょうは楽譜を買うつもりで出掛けたのですが、あいにくお店がお休みでした。

なので、そのまま足を延ばして大沢川方面へ。

cherry blossoms

fleurs de cerisier

 

満開でした。きっときょうがピークですね。

散っていくときの花吹雪も、また格別ですが。

咲く時期が短く、散っていくときの儚さ、潔さが、日本人の心情に強く働くんでしょうね。

 

その華やかさ、儚さは平安時代以降の和歌の世界で多く詠われていますが、坂口安吾の「桜の森の満開の下」では、また違った桜の妖しい美の世界が描かれています。

 

ただ綺麗というだけでなく、日本人の精神世界にまで深く影響を与えた特別な花だと思います。

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2015年

3月

27日

国民病

ピアノの生徒さんも私も、目をこすったり洟をすすりながらレッスンしている中、インターネットのニュースで安倍総理の花粉症に関する発言が出ていました。

 

 安倍晋三首相は27日の参院予算委員会で、自らも花粉症に悩まされていることを告白した上で「来年度から発生源のスギの伐採と同時に、花粉の少ない苗木への植え替えを支援する。花粉の少ない森林への転換を進めていきたい」と述べ、花粉症撲滅に向け対策を進める考えを示した。

 維新の党の小野次郎氏は「今週は(花粉症の症状が)特にひどい。スギ花粉症は日本にしかなく、人災であり公害の一種だ」と指摘し、政府の取り組みをただした。

 首相は、国民の約3割がかかっているとして「社会的、経済的にも大きな影響を与えている。政府を挙げて対応すべき大きな課題だ」と強調。同時に「スギ花粉の話をしているだけで、何となく目がかゆくなってくる」と症状を訴え、場内の笑いを誘った。

 

ニュースソースは産経新聞。

安倍総理と私との共通点が初めて1つ見つかりました(笑)

日本にしかないというのも初めて知りました。

杉の花粉の絶対量が多いんでしょうね。

戦後の政策で杉の苗木をたくさん植えたのが、今すごい量の花粉を飛ばしているんですもんね。

空気の汚れている国はほかにもっとあるのに、杉の花粉症は日本だけなんですから。

 

この政策だけは、もろ手を上げて大賛成です。

さて、成果が目に見えて出るのは何年先なんでしょうね。

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2015年

3月

21日

書展

発表会の会場もとりあえず押さえ、出演者の調整や曲目をぼちぼち考え始めました。

そんな中、畑違いではありますが、きょうは書道の先生をしているお友達が出展している書展に行ってきました。

作品も、顔出し・名前出しもすべてオッケーということなので、掲載させていただきました。

高校のときの同級生です。

 

きょうは午前中はフランス語のレッスン、お昼は同級生6人でランチ、その後、清水マリナートに移動して、渓仙会書展を鑑賞しました。


J'ai déjeuné avec mes amis au restaurant.

Ensuite nous sommes allés à Marinato.

Il y avait une exposition de calligraphie de Keisen-kai.

Une de mes amis a exposé son travail.


みんなで文字を判読し始めたのですが、半日かかりそうなので、ご本人に指差しながら朗読してもらってやっと意味がわかりました(^_^;)

意味はよくわからなくても、文字のフォルムや散らし方、墨の濃淡、紙の色や材質との調和など、奥が深いなと感心しました。

彼女も子供のときからウン十年のキャリアですから、一朝一夕に辿り着いた地点ではないですね。

 

ピアノにも通じますが、まず好きということ、そして倦まずたゆまず継続することですね。

 

フランス語のフランソワ先生も静岡では有名な書家なので、渓仙会の皆さんもよくご存じということでした。

 

ちょっと文化的で優雅な、久し振りに同級生たちとも交流できた、いい一日でした。

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2015年

3月

16日

富士山

金曜から昨日までの3日間、長男の家に行ってきました。

家の前の通りから清水ライナーに乗れるので、東京までが便利になりました。


Je suis allée à la maison de mon fils aîne.


バスの中から富士山がとてもきれいに見えたので、撮影しました。

私が子供のころは、家の周囲も高い建物がなかったので、普通に毎日富士山を見ていたんですが、近年は高いところに上がらなければなかなか全景を見ることができなくなりました。

こうやって近くで見ると、やっぱり美しい山ですよね。


J'ai vu une belle silhouette du mont Fuji de la fenêtre de l'autobus.


mon petit-fils

ママさんと3人でお買い物に出掛けました。

成長が速くて、いままで着ていた上着が小さくなってしまったので、この上着をお買い上げ。


Le jour prochain,je suis allée pour fair les courses avec la femme de mon fils aîné

et mon petit-fils.

J'ai acheté une veste pour mon petit-fils.


ママさんが「これが可愛い」と言うので。

どう? ボクに似合ってる?


14日から上野東京ライナーが開通するというので、帰りは上野で乗り換えなくてもそのまま東京駅まで行けるんだと期待したんですが、本数があまり多くないのかタイミングのせいか、上野行きを2本やり過ごさないと品川行きには乗れない時間で、結局いつもどおり上野乗り換えで東京駅まで戻り、またバスで帰ってきました。

ちょうど乗れれば便利になるんでしょうね。

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2015年

3月

12日

中国人ピアニスト

この前の記事で北京生まれのピアニスト、ユジャ・ワンのことを書きましたが、彼女だけでなく、中国では若手のピアニストが次々と頭角をあらわしていますね。

もっと年長では、ユンディ・リや、ラン・ラン、それから年下ではニュウニュウなど、世界で高い評価を得て活躍しています。


中国の音楽教育熱はすごくて、音楽人口も非常に多いと聞いていますけれども、私が昨年、大連、鞍山に行ったときは、短い期間ではありますけど、三星ホテルのロビーでおもちゃみたいなちっちゃなピアノを見かけただけで、鞍山で一番というマンションに住んでいるご家族を訪問してもピアノはなかったし、まだまだ一般庶民には縁がないように見えました。


でも、とはいえ13億を超える人口がいる中国ですから、その中ではほんの数%の富裕層だって、人数にしたら相当ですよね。

子供の教育に幾らでも投資できる人たちがたくさんいるのですから、これから続々と優秀なピアニストが出てくると思います。


これからも中国の音楽事情を注視していきたいと思います。

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2015年

3月

10日

ユジャ・ワン N響・デュトワと

日曜に、ソリストにユジャ・ワン(王羽佳 1987~ 北京出身)を迎えたN響の定期演奏会の放映がEテレであったので、録画してきのうのお昼に聴きました。

指揮はシャルル・デュトワ。

曲目は、ファリャ作曲の交響的印象「スペインの庭の夜」、ラヴェル作曲「ピアノ協奏曲」。

 

昨年、BSの「クラシック倶楽部」でリサイタルの演奏を聴いて、これはすごいテクニックで非常に優秀な若手だなと思っていたのですが、改めて聴いて、音楽性にも優れ、自由な表現やラヴェルのジャズ的な部分での生き生きとした入り込み方とか、逸材だなと感心しました。

 

もっと若いころの演奏で、アンコールに弾いたと思うんですけど、「熊蜂の飛行」の動画を見つけたので。

何かの間違いで倍速なんじゃないかと思っちゃうくらい(笑)

もう笑っちゃうしかないというか。

一生懸命練習すればできるってもんじゃないですよね。

頑張ればだれでもウサイン・ボルトになれるかっていったら無理でしょ。


演奏もすごいんですが、私、去年リサイタルのほうのを聴いたとき、びっくりしたのは彼女のステージ衣装。

この動画の衣装は普通のイブニングに見えますけど、そのときは短いボブのヘアーに、黒いミニのワンショルダーのチューブドレス。模様の入った黒タイツに13センチ(だそうです)のピンヒールの靴。


私は先生に、コンサートのドレスはくるぶしが見えてはいけないと教わってきたんですよ。

ヨーロッパのフォーマルの伝統ですよね。

靴はペダルが踏みやすいようにローヒールで、と。


彼女の衣装は、まさに掟破り。

でも、これだけ弾けちゃえば文句のつけようがないですね。

今回のN響との協演では、ファリャのときはグリーンのロングドレスでしたが、上はタンクトップのような感じで、背中は大きくカーブしたカットで、背中を大胆に見せていました。

ラヴェルでは別のドレスに着替えて(よく着替えるみたい)、白いボイル地の上に黄色い世界地図がのっているようなイブニング。白いところは全部透け透けです。


まとめてみると、大胆なデザイン、強い色、露出度の高さ。

でも、引き締まった体も演奏も、アスリートを思わせるようで、衣装に対しても強い主張とこだわりを感じました。

最初に見た黒いチューブドレスのときは「うへえ」って思っちゃったんですけどね。


今後、彼女の演奏とともに、衣装も気になっちゃいそうです。

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2015年

3月

01日

特別な日

きょう3月1日は、ピアノを愛する人にとっては特別な日ですね。

そう、ポーランド生まれのピアノの詩人、ショパン(Frédéric François Chopin 1810~1849)の生まれた日です。

 

もっともショパンの生まれた日には諸説あって、1810年ではなく1809年3月1日とする説、1810年2月20日という説もあります。

ですが、ショパンの家では、毎年3月1日に誕生日のお祝いをしていたそうです。

現在は1810年3月1日説が一番有力なようです。

 

学校を経営する父はヴァイオリン、母はピアノが得意で、姉や妹に囲まれ、愛されて育ったショパンは、物真似や似顔絵が得意でユーモアがあり、人気者だったそうです。

才能に恵まれ、でも体が弱かったので、なおさら大事にされて育ったのではないでしょうか。

 

そんな彼を、若くしてウィーンに、そしてパリに送り出した両親の気持ちはどんなだったでしょうね。

パリでの成功を聞くにつけ、誇らしい気持ちの反面、健康についての気懸かりはいかばかりだったかと思います。

 

ピアノの名曲を遺した作曲家は数あれども、ショパンほど個性のはっきりした、ピアノの魅力を引き出した作曲家はいないのではないかと思います。

歌謡性に富みつつ、それでいて華やかで輝くようなピアノの音色を最大限に生かし、だれにも真似できない彼独自の世界をつくり出しています。

 

ショパンという天才を、この世に送ってくれた天に感謝するしかありません。

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