2014年

9月

26日

音楽会

季節はすっかり秋。

この時期は、学校でもそろそろ音楽会の準備が始まるころでしょうか。

 

生徒たちには、伴奏の機会があれば積極的にチャレンジするように言っています。

日ごろのレッスンや家での練習では一人で弾くことのほうが多く、アンサンブルの機会は連弾以外はあまりないですよね。

 

一人で弾いていると、リズムが悪かったり拍子に乗っていなくても気がつかないことがありますが、伴奏したり合奏するとそれでは合いませんから、はっきり意識することができます。

 

ほかの人の音や声を聴きながら、ずれないように、音の強さのバランスも考えながら合わせて弾くことは、とても勉強になります。

耳も脳も、フルに使うことになりますね。

 

人と合わせる楽しさもあり、最後の発表の場で成功体験をすることで自信が持てるようになったり、いいことがいっぱいです。

 

伴奏の楽譜をもらうと、指使いが何も書いてなかったり、小学生だと手が小さくて和音がつかめないこともあります。

レッスンのとき楽譜を持ってきてくれれば、指使いを決めてあげたり、少しアレンジして小さい手でも弾きやすくしてあげられますから、「遠慮しないで持ってきてね」と言っています。

 

少し難しい曲でも、引き受けたことで責任感が生まれ、無事に大役を果たすとふだんのレッスンでも成長が実感できたりして、指導する側も嬉しく感じることがあります。

通常のレッスンを終えて次の人と交代するときに「伴奏の楽譜持ってきたんですけど」と言われると、ちょっと慌てますけど(笑)

事前に言ってくれれば、こちらもそのつもりでレッスンの計画を立てます。

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2014年

9月

22日

ブルーノ・レオナルド・ゲルバー

発表会の後、出掛けることが多かったのですが、やっと少し落ち着く日々が戻ってきました。

気候も涼しくなって過ごしやすくなりましたね。

 

きょうは昼食後に録画してあったゲルバーの演奏を聴きました。

食事しながらなんて思うんですが、集中して聴こうとすると、自分の咀嚼する音が邪魔になって(笑)

 

ブルーノ・レオナルド・ゲルバー(1941~)

オーストリア系のアルゼンチン人でフランス人とイタリア人の血筋も引いているとか。

7歳のときに小児麻痺に罹り、闘病生活をしていたけど、音楽家の両親がベッドをピアノの下に半分入れて、体を起こせばピアノが弾けようにしてくれたというのは有名な話ですね。

 

若いころはとても端正な容貌で印象が強かったのですが、久し振りに見たらすごく太っていてちょっとびっくり。

でも、本人はビジュアルにこだわる人で、舞台に出るときはきれいにお化粧しているんですね。眉と目のメイクが何だかマイケル・ジャクソンふうに見えるのは私だけでしょうか。

何でも19世紀末から20世紀初めごろまでは、演奏家が男性でもお化粧するのは普通だったそうですから、そのころの伝統を引き継いでいるのでしょうか。

 

https://www.youtube.com/watch?v=unPNiMFw9VU

 

それはさておき、演奏はさすがでした。

1曲目はベートーヴェンの月光ソナタ。

インタビューで「月光ソナタからリサイタルを始めるのはとてもいい気分です」というようなことを言っていたけど、よくわかります。

幻想的で美しいあの1楽章がゆっくりと流れ始めると、夢のような世界に引き込まれていきます。

 

後半はムソルグスキーの「展覧会の絵」。

大曲かつ難曲でもあります。

テレビを通してもお腹に響くようなずっしりした音色で、さすがの迫力。

1枚ずつの絵のイメージが鮮明でした。

難曲なのに、ゲルバーが弾くとそんなに難しい曲に見えないのが困るというか(笑)

 

若いころ聴いたピアニストが、歳を重ねても健在で円熟味を増しているのを確認できるのは嬉しいですね。

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2014年

9月

16日

大連雑感(まとめ)

たった4泊5日でしたが、とても刺激的で興味深い旅でした。

報道では反日感情なんていうことも聞くけど、この間にそういう意味で嫌なことは一度もありませんでした。

タクシーの運転手さんにも「日本人でしょう。すぐわかるよ」と言われましたが、とても友好的でした。

 

まず驚いたことは、広い中国ですから車道も歩道も道幅は広いのですが、車はスピード出すし、結構乱暴にクラクション鳴らしながら走っているのですが、街中では、その通りのどこからでも、人々がてんでに腕を組んだり、携帯電話でしゃべりながら、構わず横断していくこと。

 

歩道をパンツ一つで走っているおじさんがいて、「あの人何してるの?」と聞いたら、ジョギングしているのだとか。

 

最後に泊まったホテルの道路を挟んだ向かい側に家来福(カルフール)があるのですが、その間の交差点が赤信号なのに、みんなぞろぞろ渡っていて、実は信号が壊れていて一日じゅう赤なのだとか。

 

道路はごみがいっぱい散乱していて、掃除しないのかと思ったら、朝通ったら掃除婦がきれいに掃いていて、ああ、あのごみは1日分だったんだとわかったり。

 

クラクションもうるさいけど、あちらの人が大きい声でよくしゃべること。けんかしているのかと、びっくりすることもしばしばでした。

 

広い広い中国のほんの一部ですが、大連、鞍山に行ってみて強く感じたことは、中国と日本は同じアジアの隣国ですが、随分違う国だなということでした。

政治体制だけじゃなく。

 

圧倒的な人口のいる中国の人々のほとんどは、海外に出る機会はあまりないでしょう。もっと交流が盛んになって、大勢の人が日本に来るようになれば、あちらの人々もイメージしていた日本と実際の日本の違いに気づくんじゃないでしょうか。

 

エレガンスやデリカシーなんていうものとは遠い感じがしますが、発展途上の荒々しいエネルギーのようなものは感じられました。むしろ日本がアジアの中では特別な国なのかもしれません。

 

無事成田に帰ってきて、清潔で秩序立った空港や電車、落ち着いた服装の人々を見て、何だかほっとしたことも事実です。

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2014年

9月

15日

大連⑤

4日目は、また電車で鞍山から大連に移動。

左の写真が泊まったホテルです。

真ん中のは隣のビル。

右の写真は大連駅近くのマーケットで買った天然石のストラップです。

これはピアノの生徒たちへのお土産です。

 

このホテルに泊まってみると、3泊した鞍山のホテルはいいホテルだったんだなとわかりました。

部屋に入ってみたら、いくら探しても私の部屋だけエアコンのリモコンがない。

お腹の調子が悪いというのにトイレの水が流れない。

 

鞍山のホテルでは、1日目にドアを半開きのまま隣の息子たちの部屋でおしゃべりしてたら閉まってしまい、ロックされちゃったので、フロントまで行って「I can't open door」だとか「locked」だとか言っても通じたのか通じてないのかわからず。

紙とペンを借りて「不可開」と書いてみたら、やっと「アー、ドゥエ!」と言ってカードを持って来てくれました。

ちょっと面白かったので、今度も1人でフロントに行って、「エアコンディショナー」とか「リモートコントローラー」とか言ってみたんですが、さっぱり通じず。

リモコンを操作するジェスチャーをしたら、わかった、という顔をして、今度はあちらが紙に書いてくれたのが「練歯磨」。

なんでやねん!(関西人ではありません)

 

そこへ別の男の人が来て、フロントの女性よりは少しわかりそうだったから、「Please come with me.」と言ったら部屋まで来てくれて、やっとこちらの言っていることは伝わりました。

まずトイレを直してくれて、エアコンの説明はさんざん手間取った挙句、結局、私の部屋のエアコンは隣の部屋と1つだというんです。だからリモコンがないと。

つまり、私の部屋の空調は隣の部屋の人次第ということでした(>_<)

 

まあ、これも面白い体験だったかな。

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2014年

9月

14日

大連④

3日目は、鞍山から3時間ほどバスに乗り、「世紀公園」という巨大な自然公園に行きました。

だいたい中国って「新世界百貨」とか、「世紀公園」とか、ネーミングがオーバーだよねと思ったけど、本当に名前にふさわしい広大さ。

「東京ドーム何個分」かなんて、見当もつきません。

 

入口に着いてから小さいバスみたいな乗り物に乗って、沼地が広がるところまで移動するのですが、20分ぐらいは乗っていたでしょうか。

写真は池みたいなところですが、広い広い沼地の上を木の橋がずっと続いていて、ところどころが休憩所になっていました。

橋から下を見ると、小さな蟹がいっぱい。鶴もいたし、さまざまな生物が生息しているんでしょうね。

木の根でつくった彫刻が展示してあるところや、いろんな鳥を展示してあるところも。

 

とにかく国土が広いことは実感できました。

夜は四川料理店へ。

とにかく全体に赤い。

上の写真の手前の黄色いものだけは、コーンを甘く炒めたものにお砂糖をかけてあって、これだけ甘い料理でした。

 

下の写真の中央ちょっと上に見えるのはカエルの脚です。

おいしかったですよ(笑)

チキンとそう変わりません。

コラーゲンありそうでしょ。

 

というわけで、中華料理を堪能してホテルに帰り、時計の針が回って3時半ごろ。

お腹が痛くて目が覚めました。

 

さては鶏の恨みかカエルのたたりか。

翌日は一日ほとんど食べずに過ごしました。

生水は飲まないようにしていたけど、お皿も野菜もみんな生水で洗っているわけだし、ホテルの朝食も濡れたお皿が積んであって、それに料理をとって食べていましたから、水のせいかもしれません。

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2014年

9月

13日

大連③

鞍山2日目は、新世界百貨でお買い物。

珍しいものがいろいろありました。

一番左の写真は、ザクロとハスの実ですね。

左から2番目は、全部お茶です。乾燥したオレンジやばらの花も。

その次はナッツ類。

一番右はドリアンかな。

 

お昼は長男のパートナーの叔母さんの家で御馳走になりました。

北京ダックは買ってきたみたいだったけど、あとは全部叔母さんのご主人がつくってくれたそうです。 

 

この日の夕食は焼き肉店というので、テーブルで焼くのを想像していたら、そうじゃなくて既に焼いた肉がいろいろ出てきました。

考えてみたら焼きながら食べるのは韓国流ですね。

 

串に刺した羊肉や豚肉、鶏のいろんな部位を使った料理。

鶏の足先や頭をこんがり焼いたものも出てきました。

一通り全部チャレンジしてみました。

鶏の足先や頭も香ばしくておいしかったですよ。

食べるところは少なかったけど。

何でも食べられるもんですね。

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2014年

9月

12日

大連②

7日の夜の東北料理。

右上の緑色のはゴーヤでした。

現地の人は「ゴーワ」と言っていました。

左下は挽肉を皮で巻いてさらに揚げたようなもの。

右下の赤いのは辛かったけど、おいしかったです。

 

ほんとは餃子で有名なお店らしいのですが中国ではご存じのように水餃子。

4種出てきたのですが、水餃子自体ビジュアルは特別じゃないし、テーブル回しているうちにどれを食べたのか食べてないのかわからなくなって(笑)

中身は割に薄味で日本人の口にも合うものでした。

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2014年

9月

11日

大連

所用にて7日から大連。

半分は観光、半分は日中友好(?)

長男家族とも一緒に行ってきました。

実は長男のパートナーの叔母さんが大連にいて、旅行会社に勤めているので案内してくれることになりました。

7日は大連空港からタクシーで大連北駅、そこから新幹線のような電車に乗って1時間ちょっとの鞍山へ。

 

空港を出た途端に空気も違うし、驚くことばかり。

まずタクシーが速い・荒い・騒々しい(クラクション)。

日本みたいにきれいに磨き上げた車じゃありません。

窓全開でぶっ飛ばすから、髪なんて気にしていられません。

 

7・8・9は鞍山の星4つというホテルに泊まりました。

立派なロビーにちっちゃなピアノが(笑)

何か張り紙があったので、聞いてみると「触らないで」という意味でした。

お部屋も広くて立派でしたけど、でもそこは日本とは違いますから、ドライヤーから熱風が出なかったり、ペーパー類は必要最小限ぐらいしか置いてなかったり、使いにくい点はいくらかありました。

フロントも日本語はおろか英語もあまり通じませんでした。

 

この後、東北料理のお店に行きました。

詳しくは次回に続く。

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