2014年

4月

29日

カルチェ・ラタン

この前の記事で、サガンやサルトルの名前を出したので。

写真は、パリに旅行したときに立ち寄ったカルチェ・ラタンの街並みです。

 

カルチェ・ラタンの名前の由来は、ラテン語を理解する人たち、つまり知的な人が集まる場所というような意味だそうで、通称ソルボンヌ大学の周辺の地区です。

サルトルがボーヴォワールに出会ったのも、この一角にあるカフェだそうで、日夜学生たちが議論を交わしていたそうです。

 

空気だけでも感じてみたいと、近くにあるパンテオンの帰りに立ち寄ったのですが、日曜だったためかあまり学生の姿は見られず、路上駐車の車の列ばかりが目立っていました。

 

でも、まあ立ち寄ってみたという自己満足のために(笑)

細い坂道が多く、歴史のある雰囲気は感じられました。

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2014年

4月

27日

ブラームスはお好き?

Aimes-vous Brams?

  エメ ヴ ブラームス?

ブラームスはお好き?

 

フランソワーズ・サガンの小説の題名になっていますね。

 

毎年、発表会では私も弾くことにしています。

何を弾くか考えるのも楽しみなんですけど、今年はブラームスにしようかなと。

ブラームスの重厚な響きや、抒情的な曲での内省的、精神的な響きが好きです。

 

私が同時代のフランス文学に興味を持ったきっかけは、サガンの「悲しみよこんにちは」でした。「悲しみよこんにちは」も「ブラームスはお好き?」も、映画化もされてヒットしましたね。

「ブラームスはお好き?」は、イングリッド・バーグマンとイヴ・モンタン、そしてアンソニー・パーキンスという豪華なキャスティングでした。

 

中学生のころに、スタンダールやジイド、ロマン・ロランといった、フランス文学の名作は読んでいましたけど、現代フランス文学を読むようになったのはサガンからです。

サガンは、いわゆるフランス恋愛心理小説の系譜に連なる作家だそうで、政治的なことは出てきませんが、サルトルと親交があったと伝えられています。

 

十代のころに書いた「悲しみよこんにちは」が大ベストセラーになって、若くして巨額の富と名声を手に入れたために、破天荒な人生を送ってスキャンダラスに取り上げられることが多かったサガンですが、作品を読むと、非常に才能に溢れてナイーブな彼女の世界に引き込まれます。

ブラームスというと、必ずサガンの小説の題名も思い起こします。

内容はブラームスに深くかかわっているわけではないんですけど。

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2014年

4月

25日

打ち合わせ

きのうは来月から入会することになっている生徒さんが、今後の方針についての打ち合わせのためにみえました。

 

これまでグループレッスンを受けていたということで、個人レッスンの経験がありません。

こちらとしても、どの程度の力があるのかわからないので、これまでの教材を見せてもらったり、ちょっと弾いてもらったり。

 

ざっと曲をつかむことはできるようで、音やリズムの間違いもなかったです。

指使いはかなり無茶していましたね(笑)

そのため、一息にレガートで弾くべきフレーズが切れ切れに。

手の運びも無駄な動きが多く、スムーズに流れません。

 

やはりグループレッスンでは、先生のほうも細かい指導をするには限界がありますね。グループレッスンのメリットもあるとは思いますが。

 

でも、ピアノが好きなお嬢さんのようなので、道筋さえ示してあげれば伸びると思います。

目に力がありましたよ(笑)

私も先を楽しみにしています。

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2014年

4月

21日

フランス語 きょうの表現

Je voudrais un café,s'il vous plait.

ジュ ヴードレ アン カフェ スィル ヴ プレ

コーヒーを1杯いただきたいのですが。

 

un caféだけでももちろん通じますが、かなりぶっきらぼう。

そこでs'il vous plait(英語のplease)をつければ少し丁寧に。

でも、Je voudraisから始めれば、もっとやわらかい丁重な言い方になるんですね。

外国人の私たちがフランス旅行してカフェで注文するとき、un caféだけでも、まあまあ許されるのかもしれませんが。

 

少し以前にネットで、パリのカフェで最近お客のマナーが悪いので、注文の仕方によって値段を変えることにしたというお店の話題が出ていました。

un caféだけだと一番高くて、s'il vous plaitをつければ少し安い。記憶が間違っていなければ、その上に、まずBonjourと挨拶してから注文すると一番安いんだけど、それがそれ以前までの正規の値段でした。

 

さらに日本人としては意外だったのは、それに対してフランス人のお客の反応は、「確かにマナーの悪い人もいるから、それはいいんじゃないの」というものでした。

 

日本だったら、すぐにお客からクレームがつきそうですよね。

お客のマナーが多少悪くても、店員はにこやかに丁寧に、というのが日本のサービス文化ですもんね。

 

少し前まで、よく静岡の商人は殿様商売といわれたものですが、もしかしたらそれが欧米の基準ぐらいだったんでしょうか(笑)

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2014年

4月

19日

月の光

“Clair de lune” a été composé par Claude Debussy.

 クレル ド リュヌ ア エテ コンポゼ  パル クロード・ドビュッシー

「月の光」は、クロード・ドビュッシーにより作曲された。

 

 受け身の練習のついでに。

 

NHKの「らららクラシック」で「月の光」を取り上げていましたね。

この曲の冒頭に主音のdes(レのフラット)を抜いているために、独特な浮遊感が生まれているという解説。

 

この何とも言えないふわーっと始まる感じで「月の光」の世界に瞬時に引き込まれてしまうんですが、このように具体的に指摘してもらうと、より納得できますね。

そして、この最後のページでもう一度同じテーマが出てくるときに、突然出てくるces(ドのフラット)の響きの意外性が、またこの曲の魅力になっているという指摘。

なくても成立する音なんですけど、非常に効果的ですね。

番組では「美しきしみ」と呼んでいました。

 

やっぱりこういう当たり前でない閃きやアイデアが、天才のあかしなんでしょうね。

 

ベートーヴェンが古典派からロマン派への革命的な役割を果たしたと同じように、ドビュッシーも次の時代へ大きな影響を与えた重要な存在であるということが、より感じられます。

 

この曲は、正確には「ベルガマスク組曲」の全4曲の3番目の曲ですが、非常に有名で愛されていますね。

何度聴いてもいい曲だと思います。

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2014年

4月

17日

Mon petit-fils

Je vous présente mon petit-fils.

ジュ ヴ プレザント モン プティ フィッス

私の孫をご紹介します。

 

1歳3カ月になりました。

核家族でパパも帰りが遅いので、ママと2人切りでラブラブな毎日。

もうママがすべてという生活。

今回、2カ月ぶりに会いにいったら…

この表情(笑)

 

この前までは、一晩泊まれば次の日にはなついてくれたんですけど。

今回は手ごわかったなあ。

大好きなイナイイナイバアのときだけは笑顔になるんですけどね。

 

何時間もかけてあなたに会いに来たのよ。

失礼しちゃうわね。

 

なーんて言ってもわからないし。 

この次にはなんとか手なずけようと作戦を練っています。

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2014年

4月

16日

西日暮里駅

月・火と長男の家へ。

昨日は長男のパートナーとお出かけしました。

乗り換えのために降り立った西日暮里駅のホームから、こんな目立つディスプレーを発見。

 

写真に撮ろうと思ったけど、隣のホームの屋根が邪魔なので、「帰りに撮ろうかな」と言ったところ

「お母さん、あの人たちは帰りにはもういないかもしれないよ」だって(笑)。

パソコンとスマホのせいで、目がかすんでいるようです。

 

帰りにも、この人たちが元の位置にいてくれたので、無事に収めたのがこの1枚です。

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2014年

4月

09日

連弾

きょうは、小学校中学年の2人組のために、連弾の選曲をしていました。

やっぱりリズミカルな、テンポの速い曲がスリリングで楽しいようですね。

 

連弾で初めてピアノを弾く楽しさがわかったという子もいるようです。

ピアノは基本、一人でコツコツと取り組むものですが、子供も性格によって、一人は苦手で、何でも仲間と一緒がいいという子もいるんですね。

そういうお子さんには、ときどき連弾を取り入れるのも効果的かなと思っています。

 

連弾といえば、昔から定番の「クシコスポスト」という曲がありますが、私の姪が、父親の海外赴任に伴って家族でリオデジャネイロで暮らしていた時期に、ブラジル人の先生についていたのですが、帰国してから発表会のビデオを見せてもらったところ、何と「クシコスポスト」を弾いていました。

ブラジルって地球の裏側ですよ。

裏側でも「クシコスポスト」は定番なんですね。

 

最近は、連弾の曲もいろいろ楽譜が出版されて、選択肢が広がっているので、楽しみが増えましたね。

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2014年

4月

07日

ルドルフ・ブフビンダー

Eテレで放映された1月15日のN響定期公演の模様。

ルドルフ・ブフビンダーを迎えて、モーツァルトのピアノ・コンチェルト20番K.466。指揮はファビオ・ルイージでした。

 

ルドルフ・ブフビンダー(1946~)オーストリア出身。

5歳でウィーン国立音大入学、8歳でマスタークラスを履修し、同大の最年少記録を打ち立てたという逸材です。

 

もうかなり前ですが、私は清水文化会館大ホールでモーツァルトの21番K.467を弾いたことがあります。

東京からオーケストラが来るということで、滅多にない機会なので、数か月前から本当に真剣に取り組みました。

そのときにやっていた練習方法が、数名のピアニストの演奏を録音しておき、一緒に弾いてみるというものでした。

バレンボイム、クララ・ハスキル、リパッティ、そしてこのブフビンダー。

ブフビンダーの名前はそのときまで知らなかったのですが、たまたまFMでK.467の演奏を放送したので録音しておいたんです。

 

バレンボイムはゆったり目の演奏で、私にはちょっとコクがあり過ぎというか。クララ・ハスキルはさすがにちょっと古い演奏スタイル。リパッティとブフビンダーが気に入ったのですが、最後は毎朝、まずブフビンダーと一緒に弾いてから1楽章から練習していました。

速目のテンポで、すかっと爽快な気持ちのいい演奏でした。

一緒に弾いてみると、ただ聴いていただけでは気づかなかった演奏の秘密がわかるんですね。微妙なテンポの揺れが体感できたり。

 

今回の放送でも、彼の巨匠ぶりがよく伝わってきます。

何でも2012年に来日したときには、一晩でブラームスのコンチェルトを1番、2番と2曲弾いてしまったそうで、唖然としますね。

人によっては「特異体質でなければ弾けない」とまで言う、テクニックと体力の要るブラームスのコンチェルトです。一晩で2曲弾くなんて、これだけでもただ者でないことは明らかですね。

 

日本でも、もっともっと人気が出てもいいピアニストだと思います。

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2014年

4月

05日

フランス語 きょうの表現

Cette plage est nettoyée par des volontaires.

セット プラージュ エ ネトワイエ パル デ  ヴォロンテール

この海岸は、ボランティアによって清掃されている。

 

きょうのレッスンの宿題で、私が作文した文章です。

先週に引き続き受け身の練習。

plageは、英語のbeachですね。

 

写真は、たまたまきょう次男が三保海岸に釣りに行って撮影してきたもの。

風があったので、青空がきれいですね。

「釣れた?」と聞いたら「ボウズ」と。

「ボウズって何?」「釣れなかったってこと」。

フランス語以前に知らない日本語まだまだありますね。

きょうの収穫は、この写真1枚みたいです(笑)

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2014年

4月

04日

きょうのレッスン

きょうみえた小学校中学年のお嬢さん。

 

とても能力のあるお嬢さんです。

あまり指導に苦労したことがないし、発表会もきちんと弾いてくれます。

 

ちょっと惜しいのは、どうも消極的な発言が目立つんです。

レッスンの前も、「弾けないかもしれない」とか、「よくわからなかったんだけど」とか、前置きが必ずつきます。

次の曲を決めるときも「易しいのがいい」とかね。

「それじゃ、だんだん易しくするの? なんなら赤いバイエルに戻ろうか」と言うと、「えー、やだー(笑)」となるんですけど。

 

なので、能力の割にはのんびり進んでいる感じです。

ちょっともったいないですね。

 

生徒を指導していていつも思うのは、譜読みを教えるより、テクニックを教えるより、一番難しいのは意欲や積極性を引き出すことですね。

教えられることじゃないですものね。

 

でも、子供のときにあまり自分から弾いていなかった子が急に変わることがあって、嬉しい驚きに出会うこともあります。「化ける」っていうのかな。

何がきっかけになるのか、手探りしながら工夫しながら、日々レッスンしています。

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