2014年
11月
25日
火
秋も深まり、ウォーキング日和なので、5月に山歩きしたお仲間とまた出掛けてきました。
今回は清水区にある、通称大内観音、正式には高野山真言宗鷲峰山霊山寺。
大内観音入口から、登ること20分余りです。
20分というと簡単そうですが、急勾配がずっと続くので、運動不足の身には結構きつかったです。仲間と一緒だとペースを合わせなきゃいけないしね。
霊山寺からの眺望です。
左から、鐘楼、仁王門の仁王像、本堂の右側に置かれていた賓頭盧(びんずる)尊者像、仁王門の茅葺屋根。
本堂の写真を撮るべきでしたが、上り切った石段を背にして撮らなきゃならないので、後ろ向きに階段落ちしそうで怖くて撮れなかった。
その後は、さらに歩いてハイキングコースに沿って一本松公園へ。
上の写真は清水方面の眺望です。
少しもやっていたので、あまりクリアでなくて残念ですが、気持ちがよかったです。
汗をかくほどの陽気で、ここでお昼になったので昼食タイム。
皆さん自分の分のお弁当のほかにフルーツやお菓子も持ち寄って、よく歩いたので、何を食べてもおいしかったです。
下山は瀬名方面へ。
ぶらぶら下りながら、道の脇の植物を観察。
右の赤い実は苺の一種でしょうか。
みんなで味見してみました。
甘くはないですけど、確かにベリー系の味でした。
瀬名からバスで草薙駅まで戻り、その後は恒例のビールで乾杯タイム。
「うまいんだなっ、これが!」って、大分前にテレビのCMでありましたよね。
後から合流したお友達もあり、賑やかに盛り上がりました。
よい休日になりました。
2014年
11月
20日
木
16日深夜というか、日付は17日ですが、録画してあったNHKのBSプレミアムシアターで放映されたアルゲリッチとバレンボイムの演奏を聴きました。
この時間ですから録画するしかないんですが、おかげで繰り返し聴くことができます。
モーツァルト 2台のピアノのためのソナタK.448
シューベルト 創作主題による8つの変奏曲
ストラヴィンスキー 春の祭典
シューベルトは連弾で、あとの2曲は2台ピアノでした。
名手2人によるアンサンブルはさすがでした。
最初のモーツァルトから、モーツァルト本来の音の遊びというか、絡み合ったり寄り添ったり、音がきらきら輝いていて自由に駆け回っている感じで素晴らしかったです。
2人ともアルゼンチン出身で、同世代。
互いに認め合う傑出した才能ですね。
1941年と42年の生まれですから、まさに円熟した年齢です。
印象的だったのは、連弾のシューベルトを弾き始める前、バレンボイムがアルゲリッチの右手に自分の左手をそっと重ね合せていたこと。
互いの心を通い合わせていたんでしょうか。
本などで読むと、アルゲリッチはあれほどの名手でも、コンサートの前はナーバスになるようですから、励ます意味もあったんでしょうか。
映像はこういうところが魅力ですね。
CDを聴いても、こういう場面は見られませんものね。
繰り返して聴きたい演奏でした。
2014年
11月
16日
日
前回の記事につけ加えて。
ピアノに限らず、何か芸事を身につけるには、最低でも10年ぐらいは必要ではないかと私自身は考えています。
なので、幼いお子さんの進度を過剰に気にしたり、ほかの子と比較してやきもきするのではなく、長い目で見守って、一人一人の中に音楽が育って自然に流れ出すのを待ちたいと思うのですが、現実にはなかなか難しい面もあります。
こちらがゆったり構えて、ああ、この子もようやく自分で楽譜が読めるようになってきたなとか、今度の発表会ではあの曲に挑戦できるのでは、と考えていると、ある日突然、お母さんから「先生、お世話になりましたが、今月で」と切り出されたりします。
どうも以前よりサイクルが短くなっているんですね。
ピアノは塾に行くようになるまでとか、中学になって部活を始めたら区切りというふうに考えられる方が増えているような気がします。
もう少し粘り強く、細く長くでも続けてほしいと思うのですが、時間の制約や経済的な問題もあるでしょうし、こちらの価値観を押しつけることもできません。
もし初めからいつごろまでというお考えがあるのなら、伝えておいていただければ、こちらもそれをある程度頭に置いて、決して促成栽培ではありませんが、指導プランを立てることもできます。
もちろんお子さんがピアノが好きで、もっと続けたくなったということになれば、こちらとしてもとても嬉しいことですが。
ただ言いたいことは、ピアノはレッスンを受けている間だけのものではないということです。
何年かレッスンを受けた人なら、ある程度は基礎ができて自分で楽譜を読めるようになるはずですから、レッスンに行かなくなったらそれきりピアノの蓋も開けないというのではなく、弾かない時期も弾く時期もあっていいですが、折に触れてピアノに親しんでもらいたいと願っています。
生活の中に文化が根づくというのは、そういうことじゃないかなと思います。
2014年
11月
13日
木
きょうは明るいニュースが1つ。
小学校低学年のお嬢さんが赤いバイエル(上巻)を、めでたく終了しました。
後から始めた子に軽く追い越されちゃったりしていたんですが、ペースは人それぞれ。
年中さんで始めたころはピアノの前に座らせるまでが一苦労で、テーブルの下にもぐってしまったり、ソファでごろごろしたり、トイレに行ったままなかなか帰ってこなかったり、そうこうしているうちに次のレッスンの人が来てしまったり。
お母さんの言うこともなかなか聞かずに、これでは果たして続くのかどうかと、心配もしました。
正直言って、私が音大を卒業して教室を始めたころは、小さい子も、ある程度緊張感を持ってレッスンに来たので、そういう苦労はなかったんです。
それでも、このお嬢さんのお母さんが、時に困り果てながらも粘り強く続けてきたことには拍手を送りたいと思います。
ピアニストにしたいというならともかく、子供のころの進度は、そんなにやきもきする必要はないと、私は思っています。
音大を卒業したばかりで教え始めたころは、一人一人のお子さんの進み方で一喜一憂したものですが、長い経験の結果、今ではそういうことは大きなことではないと考えています。
小さいころにどんどん上達した子が、ある時期から伸びなかったり、勉強と部活とピアノが完璧にできないからやめる言い出したり、逆に、子供のころのんびりしていた子が、中学・高校のころになって、とても音楽的で個性のあるピアノを奏で始めたり、想定外のことが起きるのがこの仕事の楽しさです。
このお嬢さんも、あるときにこの子だけの花を咲かせるのではないかと、期待を持って見守っています。
2014年
11月
09日
日
びっくりしましたね。
昨夜のフィギュアスケートの羽生君。
6分間練習のときにちょっと席を立って戻ってきたら、そこには血を流して抱えられている羽生君の姿が。
それでも出て滑り切った羽生君の闘志と責任感は、すごいなあと感動しました。
ただ、やっぱりあれだけの激しい衝突をした後なんですから、だれに権限があるかわからないですが、ボクシングの試合みたいに、ドクターストップってできないんでしょうか。
本人はショートの悔しさもあり、絶対きょうはいい演技をして勝つんだというそれ1点に集中して臨んだから、諦められないということもあるでしょう。
でも、まだまだ若くてこれからの競技人生があるわけですよね。
頭を強く打っているのに、ジャンプの着地のたびに脳に衝撃が加わったり、スピンで遠心力が働くのはとても危険じゃないかな。
現貴乃花親方が、現役のときに膝の怪我を押して千秋楽に臨んで優勝し、当時の小泉元首相に「よく頑張った! 感動した!」と言われましたけど、あれが最後の優勝になって、引退してしまいましたよね?
こういう場合に、ドクターがいて強制的にストップをかけられる体制を、ボクシング以外の競技でもつくったほうがいいんじゃないかなと、羽生君の心配をしながら思っています。
2014年
11月
08日
土
フィギュアスケートのグランプリシリーズ中国大会で、羽生結弦君が、ショパンのバラード1番(Ballade g-moll Op.23)で滑っていましたね。
クラシックの、それもピアノの名曲で滑ってくれるのは、クラシック・ピアノにかかわっている者としては、とても嬉しいことです。
羽生君にとっては今期初戦ということで、ジャンプの4回転が3回転になってしまったり、コンビネーションが単独になってしまったり、本人にとっては悔しさが残ったようですが、曲と振り付け、演技がぴったり合っていて、ジャンプがかみ合うようになれば、本当に素晴らしいなと思いました。
この曲は私もコンサートで弾いたこともあり、思い出深い曲です。
ピアノを学習するだれでもが憧れる名曲ですが、なかなか手ごわいです。
本当にロマンチックで華やかで、力強さもあり、シューマンがショパンの音楽を「花畑の影にかくれた大砲」と言ったのがよくわかるような曲です。
全部弾けば10分はかかる曲を、ショートプログラムで演じるには相当カットしてあるので、その点は残念ですが、うっとりするような演技でした。
羽生君本人が納得できる完成形で、また見たいものです。