マーク・パドモア・テノール・リサイタル

昨日、AOIホールで開催されたイギリスのテノール歌手、マーク・パドモア(Mark Padmore)のリサイタルに行ってきました。

ここに来るのは8月の発表会以来です。

音響も視覚的にも素敵なホールで、いつもいいなあと思います。

ホールによって、内部の写真撮影もだめという厳しいところもあるのですが、ここは「演奏中の撮影はご遠慮ください」ということなので、開演前に撮らせていただきました。

パドモアは、私は知らない歌手だったんですが、第2部のシューマンの「詩人の恋」が大好きな曲なので、ホールの空間の中でじっくり聴きたかったんです。

 

ステージに出てきたとき、白髪、痩身の初老の男性という印象でしたが、声は高音では透明感があって若々しく明るい響き、また力強いところは声量もあり、繊細な表現も強い表現もできるとてもいい歌手だなと思いました。

 

伴奏のポール・ルイス(Paul Lewis)も、また素晴らしく、2人のアンサンブルが絶妙でした。

経歴を見ると、ベートーヴェンの協奏曲全5曲を一挙演奏したとか、世界の名だたるオーケストラと共演していて、伴奏ピアニストというだけでなく、ソリストとしても精力的に活動している人なんですね。

そういう経験の厚みも、演奏から感じました。

 

前半はハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの歌曲で、後半が「詩人の恋」だったんですが、充分に堪能できました。

クリスマスまであと1カ月というこの時期、街のあちこちでクリスマスツリーやイルミネーションが輝き、華やかな表情を見せていました。

写真は、静岡駅のツリー。

何となく気分も華やぎますね。

ツリーを眺め、音楽の余韻を楽しみながら家路についたのでした。