読譜

ピアノ学習者がつまずくことの1つに、譜読みがスムーズにできるかどうかということがありますね。

きょうレッスンにみえた生徒さんも、そこがなかなかうまくいかず、苦労しています。

まだ易しいところなので、そんなに手の位置を変えたり複雑な動きをする必要はないんですが、どうしても手を見てばかりで、止まったり遅くなったりしながら弾いています。

 

「前を見て」と何度も言うんですけどね。

「お父さんやお母さんが車の運転するときハンドルを見てるの?」って、よく聞きます。

 

楽譜を読みながら弾くとき、目は常に弾いているところの少し先を見て、目で把握したら脳から指に指令が出て、出した音は耳で確認するという作業がスムーズに流れていれば、そんなに苦労しなくても弾けるんですけどね。

 

これが比較的自然にできる子と、なかなかできない子がいて、どうしたらできるようになるのか、指導するほうとしても苦心するところです。

うまくいかない子には、常に楽譜に注意が向くように、「次の音は? 指は? 左手はどこに行くの」っていう調子で、ずっとナビしています。

きっと家に帰ると、また手を見て弾いているのかなと思うんですけど。

とにかく根気よく、楽譜を見ながらスムーズに弾けるようになるまで繰り返しレッスンしていくしかないかなと思っています。

やっぱりうまくいかないお子さんには、その子の問題点を見つけて適切に指導していくことが大事ですね。