時間

毎朝、お茶を淹れて大ぶりの湯飲みに2杯ほどいただくのが日課になっているのですが、忙しい時間に何かしながら淹れるので、いつもタイミングがいい加減で薄かったり渋くなってしまったりなので、こんなものを買ってみました。

2分計の砂時計です。

本当は紅茶を淹れるためのもののようですが、私がいつもいただくお茶には2分計がぴったりで、おかげで毎朝おいしいお茶が飲めるようになりました。

 

砂時計って不思議なもので、音もなくゆっくり落ちていく砂を眺めているのは、時計の秒針をにらんでいるよりもずっと心が落ち着くし、時の流れを感じますね。

 

紫式部は「源氏物語」の中で、光源氏に「さかさまに行かぬ年月よ。老いはえ逃れられぬわざなり」と嘆かせました。

砂が落ちていくのを眺めていたら、ふとそんな言葉が思い起こされたんです。

 

余談ですが、レッスンにみえている小学生のお嬢さんが、本来ピアノが好きな子で、始めたころはとても嬉しそうに弾いていたのですが、いつしか練習に身が入らなくなって、レッスンに来ても1週間の成果が見えなくなっていました。あまり叱ったことがない子だったのに、何度か注意しても変化が見られません。

 

あるとき、「あなたの11歳の1年間は過ぎてしまえば戻ってこないのよ。大きくなってから、あのころもっと一生懸命やればよかったと思うかもしれないね」と語りかけてみました。

黙って聞いていましたが、それから少し変わったように思います。

賢いお嬢さんですから、何か心に感じたことがあったのかもしれません。

子供の成長過程の年月は、本当に貴重なものですものね。

 

さて、砂時計、最初に買ったのは1分計でした。これでは短かったので買い直したんですが、利用方法はあるもので、レッスンに来てもスローモーでなかなか楽譜をバッグから出さず、ピアノの前にスタンバイできない子に、1分計のを出して「さあ、この砂が落ちる前にピアノの前に座る!」と声をかけたら、一瞬で準備ができました(笑)

 

さらに私のを見て次男が3分計を買いました。

こちらはカップラーメンにお湯を入れるときに使っているようです。

やっぱり時計を見ているよりいいのかしらね。

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コメント: 4
  • #1

    mayu (月曜日, 17 7月 2017 20:45)

    素敵な砂時計ですね。わたしもいつだったか「砂時計」という映画に魅了されて、砂時計を買ったことがあります。お顔のパックをする時に、時間を計るのに丁度良いです。

  • #2

    takeuchi (月曜日, 17 7月 2017 23:23)

    mayuさん
    コメントありがとうございます。
    「砂時計」という映画知りませんでした。
    海外の映画ですか?
    お顔のパックは久しくやっていません(笑)
    やらなくなってから砂のように時間が流れています。

  • #3

    mayu (火曜日, 18 7月 2017 15:05)

    邦画です。わたしも内容はまったく覚えてないのですが、砂時計がとても素敵なものに思えて、買い求めました。パックは効果はあるのだろうかと、砂時計の砂が落ちるのを見つめながらいつも疑問に思います。

  • #4

    takeuchi (水曜日, 19 7月 2017 10:09)

    「砂時計」わかりました。
    漫画が原作でドラマにもなったものですね。
    どれも見ていないんですけど。
    砂時計そのものが、時をあらわす象徴的なアイテムなんですね。