絶対音感

13日付のブログ記事で、子供にレッスンを始める以前に環境が大事という内容のことを書きました。

 

よく「絶対音感」ということが言われますが、聞こえた音が何の音か、ほかの音との比較なしにわかるのが絶対音感、比べればわかるのが相対音感で、絶対音感があれば便利なことはたくさんあります。

でも、有名な音楽家で絶対音感のない人は珍しくなくて、相対音感が発達していれば、どうしても絶対音感が必要というわけでもないようですが。

 

そして、どうしたら身に着くのかというのも、よくわからない点もありますが、大人になってからでは無理といわれています。

 

身内の話で恐縮ですが、私の長男が3歳10カ月でピアノを始めてドレミを覚えたころ、試しに「後ろ向いてて」と言ってピアノの音を聞かせてみたところ、すべての単音と和音の階名が即答できて絶対音感があるのがわかりました。

ピアノの音以外でも、「あれはシとシのフラットの間の音だね」なんていうふうに、4分の1音もわかっていました。

 

いつ身に着いたのか考えてみたんですが、彼が赤ちゃんのとき寝かしつけるのに、何か気分の落ち着く曲をと思い、バッハの管弦楽組曲を流してみたんです。

曲を流すと静かになって耳を澄ませて聴いているような様子だったので、翌日も翌々日も同じ曲を聞かせていました。

この曲をかければ、もう私がついていなくても大人しく聴きながら眠るので、私もこれはいいと思い(笑)、数カ月か1年ぐらいかずっと同じ曲を聞かせていました。

 

後で思うと、彼はそれで音感が身に着いて、その後ピアノを始めて階名を知ったことで、後付けで音と階名が結びついたんじゃないかなと思っています。

 

私の限られた経験ですが、いま小さいお子さんをお持ちの方は、ぜひ試されたらいいんじゃないかと思います。

絶対音感があったほうが有利なのは、間違いないと思いますので。