五嶋みどりのバッハ

きのうの深夜(正確にはきょうですね)、寝床に入ってから何となくテレビをつけたら、BSプレミアムの「プレミアムシアター」でヴァイオリンの五嶋みどり(Midori Goto 1971~ )さんが、バッハの無伴奏ソナタを弾いていました。

思わず聴き入ってしまって、しばらく眠気が飛んでしまいました。

その後、無伴奏パルティータも演奏しましたが、音楽への没入の仕方がすごくて引き込まれてしまって、録画すればよかったなと、ちょっと悔やみました。

 

昔、みどりさんのお母様の節さんの著書「雨の歌」を読みましたが、いろんな意味で普通じゃない親子ですよね(笑)

弟さんの龍さんも一流ですし、すごい家族だなと思います。

 

演奏の合間にインタビューに答えていて、その中でとても印象に残った言葉がありました。

「わからなければ弾いていけないということはないのです。バッハの音楽はとても複雑で奥が深く、一生かかってもわからないかもしれないのです」と。

深夜寝ぼけて聞いていたので、言葉どおりではないかもしれませんが、そんな意味のことを言っていたと思います。

 

とても胸に落ちる気がしました。

わからなくても繰り返し繰り返し弾いているうちにわかってくる部分もあるし、でも結局、全てわかりはしないかもしれない。それでも弾き続けるという。

 

深夜テレビをかけてみてよかったなと思いました。

途中から見たので、何かとても素敵な建物の中で弾いているなと思ったんですが、ドイツのケーテン城の内部だったようです。

2つの曲で違うドレスを着ていましたが、どちらもシンプルなデザインで、でも生地がとても凝っていて品もよく、私はこういうのが好きだなと思いました。

 

プレミアムシアターは時間枠が長くて、オペラや演劇をやっているときもあるし、後半はピアノリサイタルなんていうときもあって、ときどきチェックしておいて録画しないと、いい演奏を聴き逃してしまいます。

午前3時とか4時ごろピアノやっていたりしますから、リアルタイムで聴くのはとても無理ですもんね。

 

夜更かししてしまいましたが、贅沢な眠りにつくことができました。