ニコライ・ホジャイノフ ピアノリサイタル

昨日、日帰りでロシア生まれのピアニスト、ニコライ・ホジャイノフ(Nikolay Khozyainov  1992~  )のピアノ・リサイタルに行ってきました。

一昨年、やはり同じ浜離宮朝日ホールで聴いてとてもよかったので、また来日したときはぜひ聴きたいと思っていたんです。

 

Le 28 novembre,je suis allée à Tokyo.

Il y avait un récital du pianiste né en Russie,Nikolay Khozyainov. 

 

友の会のようなものにも入っていないし、最近は音楽雑誌なども見ていないので、迂闊にも先週新聞の広告で見てリサイタルがあることに気がついたのでした。

 

でも、先月もアヴデーエワのリサイタルに東京まで行ってきたばかりだし、急に1日あけるのも大変だし、どうしようと思い悩み、その翌日もそわそわしていました。

でも、行かないときっとしばらく悔しくて引きずりそうだなと思って、思い切ってチケット購入しました。もう残席が少なかったのですが、思ったよりいい席がとれました。

Il a 24 ans.

Quand il avait 18 ans,il était finaliste du concours Chopin.

C'est la deuxieme fois que je suis allée écouter son récital.

 

このホールは私、好きです。

大き過ぎず、音響もよく、舞台後ろの壁面も木で温かい感じで、ほかの部分も木が多く使われています。

私の席は真ん中より少し後ろの列のど真ん中だったので、前が見にくいかなと思ったのですが、このホールは右と左の列は普通ですが、中の列は席が交互に8つと9つになっていて、つまり互い違いになって重ならないんです。こんなところも設計が行き届いていますよね。

 

曲目は、前半が

ショパン      アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ

          ワルツOp.64-1「小犬」

          ワルツOp.69-1

          ワルツOp.69-2

ストラヴィンスキー 「ペトルーシュカ」

 

後半は

シューマン     アラベスク

          幻想曲Op.17

 

最初の音が鳴り始めてすぐ、ああ、私やっぱりこのピアニスト好きだなって思いました。

とても繊細でセンシティブな音色。

それでいて抒情的な部分でも過剰な感情移入ではなく、気品が感じられます。

でも、激しい部分では熱く、高揚してどんどん乗っていきます。

 

「ペトルーシュカ」は、やはりロシアの血が流れているからでしょうか、心と体からリズムが湧き出す感じで素晴らしかったです。

後半のメインのシューマン「幻想曲」も圧巻でした。

 

全体を通して、曲によって少しむらがあったりミスタッチもありましたが、試験じゃないし、コンクールでもないので、いいんです(笑)

 

割れるような拍手に応えて、何とアンコールを7曲も弾いてくれました。

前回のときはたしか6曲だった。

 

今回のアンコール曲。

 

リスト          「マゼッパ」

             「愛の夢」 (弾く前に「アイナユーメ」と言っていました)

ショパン          エチュードOp.10-1

              ノクターンOp.27-1

リスト          「半音階的なギャロップ」

プッチーニ/ホジャイノフ 「蝶々夫人」より

ビゼー/ブゾーニ     「カルメン」

 

全部楽しかったけど、「半音階的なギャロップ」なんて、あまりにテクニックがすごくて、終わったらもう笑っちゃいました。「うひょー」としか言えない。

リストもお墓の下でニヤリとしているんじゃないかと思います。

 

J'aime beaucoup sa performance.

C'était un concert magnifique.

Il a joué sept morceaux en plus. 

 

 

思い切って行ってよかったです。

ニコライ君、期待を裏切りません。

ニコライ君って言いたくなるけど、もう24歳になったんですね。

大人っぽくなっているかなと思ったけど、スリムな体型とくるくる巻毛は変わらず、まだ少年の面影がある感じでした。

 

アンコールも全部聴いて東京駅まで走って22時のひかりに間に合って、耳に残っているピアノの音をずっと反芻しながら幸せな気持ちで帰途についたのでした。

 

J'ai été très satisfaite.