演奏ロボット

ネットのニュースで、興味を引く記事を見かけました。

J'ai vu une nouvelle sur l'internet.

 

韓国で、イギリス人のピアニストと、53本の指を持つ演奏ロボット「テオ」の対決が開催されたというもの。

「テオ」は2012年にイギリスでつくられた演奏ロボットで、約800曲の演奏プログラムが保存されているそうです。

Un pianiste Anglais a affronté un robot dans une performance de piano"Theo"en Corée.

Theo est un robot qui a été fait dans l'anglais en 2012,et il a 53 doigts.

 

対決は、ショパンやモーツァルトの曲をテオとピアニストが交互に演奏して、お互いの演奏を評価したとのこと。

テオは、ピアニストの演奏について、「正確な演奏は作曲家に対する礼儀だ。ピアニストは楽譜と違う演奏をした」と主張したそう。

ピアニストは、「テオは失敗なく正確に演奏できるが、人間の感情を感じられないため、聴衆と一体になれない」と主張したそうです。

聴衆らは、「ロボットはまだ人間の演奏を超えられない」という評価だったそうです。

Le pianiste et Theo ont joué alternativement Mozart et Chopin etc.

Après ces performances ,Theo a dit "la performance du pianiste n'est pas exacte."

Le pianiste a dit "l'audience n'est pas impressionnée  car Theo n'a pas de émotion."

L'audience a dit "le robot ne peut pas encore battre l'être humain."

 

そりゃそうですよね。

私たちがピアノの勉強をする上で、正確で強く速いタッチというメカニズムは当然追い求めるわけですが、そうやって身につけたものはあくまで芸術としてのピアノ演奏のためのツールでしかないわけですね。

もちろん気持ちだけあっても、ツールが粗末なら満足いく演奏にはならないわけですが。

 

にしても、53本の指って(爆笑)

もう羨ましくもないですね。

私はよく子供たちに、「人間に10本の指があるということは、神様は少なくとも10本の指を操ることのできる能力を私たちに与えてくれているはずよ」と言っています。

10本の指は必要かつ充分な数なんですね。

J'ai pensé que ce résultat était naturel.

De tout façon,dix doigts sont assez pour la performance du piano.

 

さて、テオはまだこれからも人間を超えるべく開発を続けられるんでしょうか。

いつかまた対決の結果を聞くことになるのかな。

仮にテオが人間以上と評価されるときが来るとすれば、それは聴く側の人間のほうに人としての情緒が薄く乏しくなっていく時代かもしれません。