夕顔(yugao)

昨日は、小雨がぱらつく中、買い物に出掛けました。

一瞬、朝顔?と思ったのですが、もう午後2時ごろでしたから、違いますね。

帰りに5時ごろ通ったら、まだこのまま咲いていました。

ということは、夕顔でしょうね。

 

私の世代には、「昼顔」といえばカトリーヌ・ドヌーヴの映画ですが、最近はテレビドラマらしいですね(笑)。

でも、「夕顔」といえば、「源氏物語」でしょう。

源氏物語には何人もの姫君が出てきますが、弱々しく薄幸なイメージの夕顔は、男性からの人気ナンバーワンなのだそうです。

 

光源氏が下町の家の垣根で花を眺めていると、その家の召使いらしき女性に「それは夕顔ですよ」と声をかけられ、「少しお待ちください」と言われて待っていると、開いた扇にこの花が一輪載せられて童が届けに来る。

扇には、女性の筆跡で

心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕がほの花

(もしかしてお噂の方でしょうか。夕顔の露が光っているものですから)

という歌がしたためられている。

源氏はそれに応えて

寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔

(もっと近くで寄って見ないと。たそがれどきの光で見る夕顔よりもっと近くで)

 

これでカップル成立ですね(笑)

おとなしそうに見えて、夕顔やるじゃん、という感じ。

この花のはかなげな感じが男を惹きつけるんでしょうか。

源氏もチャンスは逃さないんですねえ。

 

改めて写真の花をじっくり眺めると、また一味違って見えるでしょうか。