Yefim Bronfman

きょうは一人の昼食タイムに、録画してあったイェフィム・ブロンフマン(1958~ )が弾くブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴きました。(NHK・BS プレミアムシアター)

旧ソ連出身のピアニスト。


私はこれまで聴いたことがないピアニストだったんですが、こういう表現が適切かわかりませんが、ビジュアルが何だかゴッドファーザーに出てきそうな、恰幅のいいこわもてのおっさんという感じ。

葉巻を持たせてみたいような。


この曲は、長い序奏の後でピアノが静かに始まるのですが、見かけとは裏腹に繊細なタッチで、そのギャップがなかなか素敵でした。

ブラームスのコンチェルトですから、その後はダイナミックでテクニックを要する部分が続く、体力も必要なことで知られる曲ですが、テクニックといい、体力といい、充分でしたね。

やっぱりこの曲はこれくらいの体で弾くのがふさわしいんでしょうか(笑)


ほかにも聴いてみたかったので、youtubeで検索。

ラフマニノフの協奏曲や、プロコフィエフの演奏のがありました。

これはプロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番の終楽章ですね。


やっぱりすごいですね。

終わりのほうの盛り上がる部分、お見事と言うほかありません。


これはオーケストラの前で独奏曲を弾いているのですから、きっと協奏曲を弾いた後にアンコールでこの短い3楽章を弾いたんでしょうね。

6番、7番、8番の3曲は「戦争ソナタ」として一括りに呼ばれていて、私は音大の卒業演奏が6番の1楽章だったんですが、いっぱいいっぱいでした(笑)

先生には、「好感の持てる演奏でした」という、ほめられたのか何なのかよくわからない評をいただきました(-_-)

私にこの体があれば、もうちょっと何とかなったでしょうか。


でも、ブロンフマンが演奏の後、指揮者やコンサートマスターと言葉を交わしている表情を見ても、素晴らしい演奏の後で意気揚々という感じでもなく、満面の笑顔でもなく、きっと見かけによらない繊細な人なんだろうなという印象を受けました。