ショパン 別れの理由

先日のEテレの「ショパンの愛のショコラ」の中で、9年間を共に過ごしたショパンとジョルジュ・サンドが別れることになった理由について、「サンドと彼女の2人の子供との揉め事にショパンが口を出したためにサンドの怒りを買った」と言っていました。

サンドにしてみれば、ショパンは共に暮らす恋人ではあるけれども、家族ではないという思いだったのだろうと。

でも、どうなんでしょうね。一緒に暮らす家の中で、サンドと子供たちがたびたび激しく争うのを見ていて、無関係でいるのもなかなか難しかったんじゃないでしょうか。

サンドも性格の強い、主張も強い女性ですから、その子供たちもやはり一筋縄ではいかない子供たちだったのでは。

2人が破局を迎えたのは必然だったのかもしれません。

 

番組では、ショパンが絹の封筒の中に彼女の思い出の手紙を入れて大事に保管していたと紹介していましたが、サンドのほうはショパンからの手紙をすべて焼いてしまったので、ショパン研究には大きな痛手だったといわれていますね。

 

今も昔も、男のほうが思い出を引きずり、女のほうは一度壊れたら後を振り返らないということでしょうか。

 

でも、私は中学生のころに学校の図書館でサンドの「愛の妖精」という小説を読んだことがありますが、やっぱりジョルジュ・サンド(ペンネームだそうです)の名前が今も残っているのは、一重にショパンとの関係においてではないかと思います。