大連雑感(まとめ)

たった4泊5日でしたが、とても刺激的で興味深い旅でした。

報道では反日感情なんていうことも聞くけど、この間にそういう意味で嫌なことは一度もありませんでした。

タクシーの運転手さんにも「日本人でしょう。すぐわかるよ」と言われましたが、とても友好的でした。

 

まず驚いたことは、広い中国ですから車道も歩道も道幅は広いのですが、車はスピード出すし、結構乱暴にクラクション鳴らしながら走っているのですが、街中では、その通りのどこからでも、人々がてんでに腕を組んだり、携帯電話でしゃべりながら、構わず横断していくこと。

 

歩道をパンツ一つで走っているおじさんがいて、「あの人何してるの?」と聞いたら、ジョギングしているのだとか。

 

最後に泊まったホテルの道路を挟んだ向かい側に家来福(カルフール)があるのですが、その間の交差点が赤信号なのに、みんなぞろぞろ渡っていて、実は信号が壊れていて一日じゅう赤なのだとか。

 

道路はごみがいっぱい散乱していて、掃除しないのかと思ったら、朝通ったら掃除婦がきれいに掃いていて、ああ、あのごみは1日分だったんだとわかったり。

 

クラクションもうるさいけど、あちらの人が大きい声でよくしゃべること。けんかしているのかと、びっくりすることもしばしばでした。

 

広い広い中国のほんの一部ですが、大連、鞍山に行ってみて強く感じたことは、中国と日本は同じアジアの隣国ですが、随分違う国だなということでした。

政治体制だけじゃなく。

 

圧倒的な人口のいる中国の人々のほとんどは、海外に出る機会はあまりないでしょう。もっと交流が盛んになって、大勢の人が日本に来るようになれば、あちらの人々もイメージしていた日本と実際の日本の違いに気づくんじゃないでしょうか。

 

エレガンスやデリカシーなんていうものとは遠い感じがしますが、発展途上の荒々しいエネルギーのようなものは感じられました。むしろ日本がアジアの中では特別な国なのかもしれません。

 

無事成田に帰ってきて、清潔で秩序立った空港や電車、落ち着いた服装の人々を見て、何だかほっとしたことも事実です。