ニコライ・ホジャイノフ

BSプレミアムで放映されたニコライ・ホジャイノフ(1992~)のリサイタル。

 

若いですねえ。まだ22歳かな。

シベリア南部の生まれ。

幼少のころに指導を受けた先生に、モスクワに行って教育を受けるように勧められたそうです。

2010年のショパン・コンクールで18歳にしてファイナリストに残ったそうですが、予選は1位通過だったというからすごいですね。

ほかにもコンクール優勝歴が数々。

 

曲目はプロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番。

ショパンのバラード第2番。

シューベルトの幻想曲「さすらい人」。

 

バラード2番は4曲のバラードの中では弾きやすいほうですが、プロコフィエフもシューベルトも難しい曲です。

私は音大の卒業試験がプロコフィエフの6番でしたが、うんと頑張らないと弾けなかった(笑)

 

全体に聴いた印象では、音が綺麗。歌が自然でみずみずしい。

そして、何といってもテクニックに相当余裕がありますね。

だから隅から隅まで美しく素直に弾けるんでしょうね。

 

高度なテクニックなのに、テクニックがいたずらに際立つわけではない。

とても気持ちよく聴ける、好感の持てる演奏でした。

 

この人があと30年も経って、今のペライアやシフのように円熟したらどんなに素晴らしいだろうと思って聴いていましたが、そのころ私は…、とふと思いを巡らせてしまいました(-_-;)

 

ニコライ君の円熟期を楽しむために、健康増進に努めようと思った日でした。